Windows 10のデータバックアップ方法

バックアップって何?本当に必要?

大学では様々なデータをこれから使って行くことになります。
学部・学科、また個人によって大きく異なってきますが、1年間に3〜500GBを使用する場合もあります。

さらに、個人の携帯のバックアップともなるとさらにその容量は増加します。(自分の携帯の容量も確認してみてください)

基本データはパソコンの中にあるSSD(或いはHDD)に保存がされますが、強い衝撃やOS、各種ドライバーのアップデートにより場合によってはそのデータが消失してしまう場合もあります。

消去されてしまったデータを専門業者に頼むと非常に高額となってしまうケースもありますし、何よりレポート提出前に故障をしてしまうと大変なことになってしまいます。
データのバックアップは出来る限り定期的に行う様にしましょう。

システム障害(Windows 10 OS システム)の場合はメーカー保守外となるため、原則ご自身での対応となりますが、売店購入機の場合は自己負担500-1000円でリカバリー作業(初期化)を行います。ファイルに関しては一切の保証は出来ませんのでご了承下さい。

Windows 10の4つのバックアップ方法

Windows 10にはそれぞれ異なるバックアップ方法があります。

  1. システムの復元
  2. ファイル履歴 ←ファイル関係はこれが重要です
  3. システムイメージ
  4. 回復ドライブ

上記はそれぞれバックアップの対象や特徴が異なります。

システムの復元

システムの復元では、Windows 10のシステムファイルをバックアップし、何かあったときに作成した「復元ポイント」までシステムを戻すことができます。

システムの復元が役に立つのは、何かのアプリケーションやドライバーをインストールしてPCの動作が不安定になったときなどです。原因と思われるアプリケーションやドライバーをアンインストールしても解決しない場合は、システムファイルに不具合があると考えられるため、システムの復元によって回復する可能性があります。

システムの復元でバックアップするのはシステム部分のみで、文書データや画像データなどはバックアップされません。その代わり、復元ポイントに戻したとき、復元ポイントの作成時点より後に作成したデータもそのまま保持されます。

準備するもの

システムの復元で使用する復元ポイントは、PC本体内のHDD、あるいはSSD内に保存されいます。そのため、他に外部メモリを用意する必要はありません。なお、空き容量は500MB以上が推奨されています。

バックアップの手順

復元ポイントを作成するには、まず「コントロールパネル」を開きます。開き方はいくつかありますが、スタートボタン隣にある検索窓に「コントロールパネル」と打って呼び出すのが早い方法です。

次に、「システムとセキュリティ」をクリックします。以下にご紹介する他のバックアップ機能も、ここまでの手順は同じです。

次に、「セキュリティとメンテナンス」→「回復」→「システムの復元の構成」と進みます。ウィンドウの真ん中の枠に「ローカルディスク(C:)」などのドライブ名が並んでいるので、保護が有効になっているかを確認してください。有効になっていれば、復元ポイントは自動で作成されます。無効になっている場合は、ドライブを選択した状態で枠の下の「構成」をクリックし、有効にチェックを入れます。

ファイル履歴

ファイル履歴では、文書データや画像データなどのファイルを定期的にバックアップし、データが破損したときや誤って消してしまったときなどに復元できます。

ファイル履歴の設定を行い、外付けHDDやUSBメモリを常にPCに接続しておけば、バックアップ作成が自動で行われます。一度設定すれば自分でファイルをバックアップする手間がなくなるため、バックアップを忘れがちという場合に便利です。ただし、インターネットで購入した音楽など、著作権が保護されているコンテンツはバックアップできないことがあります。

準備するもの

ファイル履歴では、バックアップ先として外部メモリを使用するため、本体PCとは別に十分な容量の外部メモリが1つ必要です。外付けHDDや外付けSSDの他、USBメモリやLANで接続された別のPCでもバックアップできます。
※外部メモリは最低500GB以上のものが良いかもしれません。
1TBや2TBの場合、外部メモリ自体が壊れてしまう場合もあるため、500GBで足りなければ、継ぎ足しでまた新たに追加購入する方が安心です。

バックアップの手順

ファイル履歴を利用するには、「設定」→「更新とセキュリティー」→「バックアップ」→「ドライブの追加」を開きます。
外付けSSD(HDD)を選択し「その他のオプション」をクリックします。

バックアップをする対象フォルダーを指定し(特に除外するものがなければそのままで大丈夫です)「今すぐバックアップ」をクリックします。
バックアップを行う頻度などもこの画面で行いますが、外付けSSDの場合はパソコンに接続をしていないともちろんバックアップは取れないのでご注意下さい。

システムイメージ

システムイメージは、Windows 10のシステムファイルや環境設定、インストールされているアプリケーション、各種データなどPC全体をひとまとめにしてバックアップしたものです。システムイメージを作成しておくことで、PC全体が動かなくなった際に作成時点の状態に戻せるようになります。

ただしファイル履歴と同様に、著作権が保護されているコンテンツはバックアップに含まれないことがあります。大切なデータは、別でバックアップを取っておくのがおすすめです。

準備するもの

十分な容量の外部メモリが必要ですが、本体PC内にDドライブがあればこちらにバックアップすることも可能です。とはいえ、万が一のためのバックアップなので、外部メモリに保存することをおすすめします。外部メモリには外付けHDDやDVD-R、BD-Rなどが使用可能ですが、USBメモリは使用できない仕様になっています。

バックアップの手順

システムイメージを作成するには、「設定」→「更新とセキュリティー」→「バックアップ」→「[バックアップと復元]に移動(Windows7)」→「システムイメージの作成」と進みます。

「バックアップをどこに保存しますか?」と表示されるので、「ハードディスク上」に取りつけた外部メモリが表示されていることを確認してください。DVD-RやBD-Rを使用する場合は、「1つ以上のDVD上」を選択します。「次へ」をクリックすると、バックアップするドライブの選択ができるので、含めたいドライブにチェックを入れます。「次へ」→「バックアップの開始」と進めばシステムイメージの作成が開始されます。

回復ドライブ

Windows 10のPCがなんらかの原因で起動しなくなったとき、回復ドライブを作成しておくことでPCを起動させ、システムやデータを復元できるようになります。

準備するもの

回復ドライブを使用する場合は、32GB以上のUSBメモリを用意します。回復ドライブを作成するとき、USBメモリの中のデータは削除されるため、注意が必要です。

バックアップの手順

「コントロールパネル」を開いて「システムとセキュリティ」をクリックしたら、「セキュリティとメンテナンス」→「回復」→「回復ドライブの作成」と進みます。ユーザーアカウント制御が表示されたら「はい」をクリックし、次のウィンドウで「システムファイルを回復ドライブにバックアップします。」にチェックが入っていることを確認して、「次へ」をクリックします。バックアップ先のUSBメモリを選択し、確認画面で「作成」をクリックしたらシステム修復ディスクが作成されます。